「シコふんじゃおう」 日本伝統のコアトレ

昭和以降の最年長力士として昨年引退した一ノ矢さん(現・高砂部屋マネージャー)が執筆した「シコふんじゃおう」(ベースボールマガジン社)が今月に発売された。
シコふんじゃおう
一ノ矢さんは、相撲界の有名人。
①史上初の国立大学(琉球大)出身の力士
②昭和以降、最年長力士
①②の記録もあるが、それ以上にファンを引き付けるのが、相撲への情熱とインテリなところ。身長が足りずにシリコンを頭にいれて、新弟子検査をパスした話や、四股や腰割りの研究の第一人者・筑波大の白木教授との対談も記載されている。また、途中、「股割り」のコーナーでは、お薦めとしてフレックスクッションも登場していた!ありがとうございます!
さて、この本の魅力は、正しい四股(シコ)の踏み方を論理的に説明しているところ。伝統的な相撲は、口頭による伝承が多かった。その伝統性と競技人口の少なさが原因なのか、きちんとした「四股」などのマニュアル本が私の知る限り、存在しなかった。
実際に四股の踏み方は、各部屋や各指導者によって、多少の違いがある。それ自体は小さな問題であるが、学術的に詳しく解説した本は、私の記憶では見たことがなかった。それだけに、貴重な一冊である。私も早速購入。
以前、あるシンポジウムで「ファンクショナル(機能的)トレーニング」の話を聞いた。これらは西洋的な発想から来た最新のトレーニングであるが、その内容は、話を聞けば聞くほど、「四股(しこ)」のことを指しているように聞こえた。
ファンククショナル(機能的)トレーニングとは。。
・動作の連動性、協調性を意識して、筋力を強化するトレーニング
・自重を活用してするトレーニング
従来、ベンチプレスやスクワットのように主に一つの箇所を鍛えるトレーニングに対して、「ファンクショナルトレーニング」がここ近年クローズアップされている。
そう、日本で古来から伝わる「四股(しこ)」って、ファンクショナルトレーニングそのものだと思う。一ノ矢さん著の「シコふんじゃおう」では、日本伝統のコアトレとして、詳しく四股や腰割りが紹介されている。
我々日本人は、元々持っている良さに気づくのが下手である。軽井沢や六甲なども外国人が良さを見つけて開拓した。そして、近年では高尾山。ミシュランガイドブックに高い評価で掲載されて以来、人が殺到。もっと自分たちの良いところに気づき、発信しなければならない!
早速買ってみて、読んでみたが、素晴らしい本だった。いろんな指導者から四股の指導を受けたことがあるが、それらが集約されていて、分かりやすく解説がしてあった!これからは世界的な「シコふんじゃおう」の時代が来るよう、自分も頑張りたい。
サンテプラス
www.santeplus.jp
坂田